2019年07月11日

「払う」の発音


 クラス会や学校の同窓会では、終わりに校歌を歌って閉会というのが定番である。
 去る日曜日、私の母校である鹿児島県立屋久島高校の同窓会があった。当然、最後に校歌を歌って締めた。

 添付の写真は、屋久島高校のサイトからのスクリーンショットである。

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実際のサイトは、ここ

 これは2番の歌詞で、「都塵を払う」にルビが振ってあって「払う」が「はらう」となっているが、実は「はろお」と発音すべきである。

 なぜか。この校歌の歌詞が文語体で書かれているからである。

 この歌詞がなぜ文語体なのかという根拠は、「高ければ」である。ここでは「高いので」という意味である。でないと、あとに意味が続かない。

 仮定の「もし高いのであれば」という意味にするのであれば「高からば」となる。

 文語体なので、もともとは「払ふ」だった。「払ふ」は「はらふ」とは読まない。「はろお」と読む。


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posted by 赤井田拓弥 at 10:16| Comment(0) | 雑文

2019年07月10日

「〜円からお預かりします」


 乱れた日本語としてやり玉に挙げられる代表的な表現として、コンビニなどで使われる「〜円からお預かりします」がある。

 この表現はどこから来たものだろう?
 昔、アメリカでドーナツ屋のバイトをしたことがある。留学生がバイトをやるのは違法だが、日本人が経営しているドーナツ屋さんから頼まれ、奥で作っているだけなら見つかるまいと思い、お金も入ることだしと、始めることにした。

 少し経って慣れてきた頃、経営者に「レジもやってくれ」と言われた。イミグレーション・オフィサーに見つかったらヤバいなと思ったが、おそるおそるレジに立ったりした。


アメリカでの釣り銭の渡し方

 アメリカでは、例えばドル50セントの買い上げで10ドル紙幣を渡されると、次のように言いながら釣りを渡す。

   OK, out of ten, three, four, five and ten.

 まず50セント渡して Three. と言う。つまり、買った金額の<2ドル50セント+50セント>でドルになる。そのあと、Four, five. のように言いながらドル紙幣を枚渡す。

 最後にドル紙幣を渡して、Ten. と言い、もらった10ドルにするわけである。
 
 この最初の OK, out of ten. の部分が、コンビニのシステムがアメリから導入されたときに英文のマニュアルに書いてあり、これをおそらく out of ... を「〜から」と訳したのではないか。「〜から」だけでは何のことか分からないので、「〜円からお預かりします」という日本語になったのではないか。

 そして、それがコンビニ開店前の研修で使われ、次第にコンビニの店員の口調になっていったのだろう。

と私は思っている。


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posted by 赤井田拓弥 at 11:37| Comment(0) | 生活英語

2019年07月05日

10年以上見続けてきた不思議な光景。

 
 私が利用する駅は、東京の西部八王子市の京王片倉(京王高尾線)という駅である。新宿方面から京王片倉駅に行くには、北野という駅を必ず通る。

 この駅で京王八王子に行く線と京王高尾線が分岐しているため、すべての電車は、この駅でしばらく停まる。

 この駅で、もう10年以上になるが、ある男を見かけている。週に3回は見かける。私が北野に7時頃に着く電車に乗っても、彼はいる。10時頃に着く電車に乗っても、彼はいる。

 彼が何をしているのかと言うと、電車の座席や網棚に残された(捨てられた)漫画本を集めているのである。もちろん、駅員ではない。スーツを着ている。

 ホームで待っているのだろう。着いた電車の先頭から最後尾まで足早に歩いて、漫画本が残っていないかチェックする。その電車のチェックが済むと、隣のホームに停まっている電車に乗り、今度は最後尾から先頭に向けて歩き出し、漫画本のチェックをする。

 こういった行為を、ほぼ毎日10年以上続けているのである。集めた漫画本は、おそらくブックオフに持って行って買ってもらっているのだろう。

 数年前までは、歩きながら小脇に数冊の漫画本を抱えていたようだったが、今ではそういった光景はまず見ない。人がネット(スマホやキンドル)で漫画を読み始め、紙媒体が激減したからだろう。


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posted by 赤井田拓弥 at 10:24| Comment(0) | 雑文

2019年07月04日

あちらの人とアポを取るには?


ある編集者と企画の件でツィッターのやりとりをしたことがある。
 こんな流れである。

編集者: 『健康は体質が9割〜食べ物も習慣も関係ない』
    という身も蓋もないが真実な企画を、
    企画倒れにしない著者を見つけたい。
        ↓
私: その著者には、死んだ私のばあちゃんがぴったりです。
    たばこも吸い、焼酎も飲み、朝早くから夜遅くまで、
    畑で這いずるように仕事をしていましたが、
    100歳まで生きました。呼び戻します?
         ↓
編集者: あの世のアポの取り方がわからないのですが、
    来月であれば割と都合はつきますから、
    できれば、弊社か近くの喫茶店にでも
    お越しいただきたく。
    こちらからお祖母さんのところへお伺いすると、
    帰りの手段がちと心配です。
         ↓ 
私: ふつうは、お盆の13日にお墓に迎えに行きます。
    そして、15日の夜に、またお墓に連れて帰ります。
    ですから、インタビューして本を書くとなると、
    夏のお盆のときだけですね。それ以外の時期は、
    私もアポの取り方は知りません。
         ↓
編集者: 今年のお盆に取材して原稿を起こし、
    来年のお盆にゲラの確認をしていただき、
    それを組み上げて最終校をご確認いただくとなると、
    これは長い編集作業になりそうですね。うぅむ。

 というわけで、この企画は流れた。


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posted by 赤井田拓弥 at 11:03| Comment(0) | 雑文

2019年07月03日

かごっま弁の敬語のバラエティ


 私は、生まれながらにしてバイリンガルである。

 私の家族は、私が生まれる前の年に、現在の鹿児島県日置市吹上町から屋久島に移り住んだ。

 私が思うに、屋久島弁にはあまり敬語がない。それだからか、祖母が屋久島弁を嫌った。なので、学校で級友たちとはふつうに屋久島のその地域の言葉で話したが、いったん家に帰ると、家族同士では鹿児島弁で話さなければならなかった。

 なので、私はバイリンガル

 屋久島弁にはあまり敬語がないようだが、いっぽう、鹿児島弁には何段階かの敬語がある。
 
 「どこに行くのですか」を、上から下へ並べてみよう。

  どけいっきゃっとでごわんな?
   → いちばんの目上の人に対して。

  どけいっきゃっとごわしか?
   → それなりに上の人に対して、丁寧に。

  どけいっきゃっとな?
   → 親あるいはよく知った近所の大人に対して。

  どけいっきゃっとね?
   → 同等に人に対して、女性版。

  どけいっとな?
   → 同等の人に対して、男性が言う。

  どけいっとね?
   → 同等の人に女性がていねいに言うとき。

  どけいっとか?
   → 同等あるいは目下の人に、男性が言う。
    「」は、かなりぶっきらぼう。

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posted by 赤井田拓弥 at 10:29| Comment(0) | 雑文

2019年07月02日

屋久島の集落の名前と郵便での住所(戸籍の住所)のこと


 先月(5月)、屋久島では記録的な豪雨があり、300人を超える人たちが山の中で一夜を過ごさざるを得ない状況になった。一人の犠牲者も出さずに全員が下山できたのは、本当に幸いなことであった。

 ネットで被害状況などをチェックしていて、「冠水した屋久島町小瀬田の県道」という写真を見つけた。車が半分ほど水に浸かった写真である。

 郵便局をやっている高校の同級生に電話し、「こんな写真がネットに出ているけど、これはどこら辺だろうね」と話していると、「小瀬田」という住所が、私が思っていたよりもけっこう広いことが分かった。

 そう言えば、私の出身集落は「長峰」だが、親に手紙を書くとき、住所は「小瀬田」だった。戸籍での住所も「小瀬田」である。ほかにも、名前をよく知っている集落のいくつかは、実は住所にはないということも分かった。


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posted by 赤井田拓弥 at 13:33| Comment(0) | 雑文

2019年07月01日

きゅうりのキューちゃんの作り方


きゅうりの最盛期です。我が家のレシピと作り方を大公開。

工程:
1.夜、沸騰した湯にきれいに洗ったきゅうりを丸ごと入れ、
  そのまま2分間煮る。切って入れてはいけません。
2.火を止め、蓋をしないで冷ます。
3.次の朝、きゅうりを取り出して皮のぬめりを
  しっかりと洗い、鍋の水を新しく替えて沸騰させる。
4.上の1番と同じように、沸騰したらきゅうりを入れ、
  また2分間煮る。同じように、蓋をしないで冷ます。
5.その日の夜(夕方でもいいけど)、きゅうりを取り出して
  ぬめりをきれいに洗い落とし、スライス(小口切りに)
  する。
 
 さあ、ここからがポイントです。とにかく絞ります。
 私はさらしの布(50センチ×50センチくらい)を使っています。巾着包みにして、もむようにしながら絞る。
 とにかく、もうこれ以上水分は出ないというくらいまで絞ります。これは歯ごたえのために必須です。絞りが足りないと、カリカリした歯ごたえは出ません。

 絞り切ったら空の鍋に入れ、次の調味料を入れて、きゅうりによく行き渡るように注意しながら2分間煮立たせます。火を止めて、鍋の蓋は少し開けた状態で冷まします。そして調味料を馴染ませます。

 これで完成です。

調味料:
 大きめのきゅうり6本くらいの場合で、ちょっと濃いめの分量です。薄めにする場合は、量を少なめにしてください。

1.醤油−200CC
2.みりん−150CC
3.酢−40CC
4.生姜−ひとかけ(卵の半分くらいかな)を千切りにします。
5.鷹の爪−1本(辛いのが好きだったら2本でも可)


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posted by 赤井田拓弥 at 15:06| Comment(0) | 雑文