2018年08月01日

graduate は大学だけか?


 以前に私が執筆・制作した教材の内容について、読者(利用者)から、次の質問が来た。
 
質問内容:
  (B) She is graduating from high school this year.
    という例文が Listening の問題中にありましたが、
    graduate は大学を卒業するときしか使わないのでは
    ないでしょうか。高校では leave または after
    を使う方が適切だと思いますが、教えてください。

 
 この質問文の after は何なのか理解できなかったが、graduate の用法については「えっ!? そうだったのか」とちょっと焦った。

 ネットで調べると、イギリス英語では graduate は大学でしか使わないような情報だった。しかし、カナダやアメリカでは高校でも使うらしいとあった。

 それで、アメリカの出版社に勤める人、アメリカでコピーライターをやっている友人、そして、去年高校を卒業した大学生(すべてネイティブ・スピーカー)にメールやメッセージを送って聞いてみたところ、それぞれ、次のような回答を得た。

―― Yes, you graduate from high school.

―― Yes, we do for sure. “Graduate” is used for anyone who is graduating no matter what level of education.

―― Yes, “graduate” is definitely used for completing high school. That's very common.


 ホッとした。

 ただ、さすがに小学校の卒業には使わないそうだ。



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posted by 赤井田拓弥 at 09:56| Comment(0) | 雑文

2018年07月31日

幼児、児童、生徒、学生


 フェイスブックなどで、「私が中学校の学生だった時」というような表現を見ることがある。「老人性口害症候群」の私は、こうしたちょっとした言葉の使い分けが気になって、何か言いたくなる。

 ざっくり述べると、小学校入学前が「幼児」、小学生が「児童」、中等教育在籍者である中学生と高校生が「生徒」、それ以上の高等教育を受けている者が「学生」である。

 ただ、幼児も、特に1歳未満は「新生児」や「乳児」で、それ以降を「幼児」と区別することも多い。また、幼稚園や保育園に通う子は「園児」と呼ばれることも多い。

 そして、小学生は「児童」だが、児童福祉法では「満18歳に満たない子供すべて」が「児童」である。また、労働基準法では、15歳以下が「児童」である。

 ただ一般的に話したり書いたりする場合には、「児童」は小学生に対して使う。

 「中学生や高校生は『学生服』を着ているから、中学生や高校生も『学生』では?」と思う人もあるかも知れないが、学生服は、明治に東京帝国大学が決めた「詰襟型の制服」がルーツになっているもので、後年、高校や中学が制服として採り入れたのである。

 塾や社会人向けの各種学校などでは、大学生や社会人に対しても「生徒(さん)」と呼ぶことがあるが、これは「(教える側の)先生」対「(習う側の)生徒」という発想から来ているのであろう。

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posted by 赤井田拓弥 at 10:40| Comment(0) | 雑文

2018年07月30日

studentとは誰?


 ある TOEFL 対策の本に primary student(小学生)が何度が登場し、最初は a primary student なので「小学生」と訳されていたが、あとのほうで the student と略されると、その本の執筆者はそれを「学生」と訳していた。
 ふつう、日本では小学生を「学生」とは言わない。

 英語では園児を student 呼ぶことはまずないが、小学生を student というのはごくふつうである。私たちは「小学生」は pupil と習うかと思うが、日常生活では、小学生は a primary school student と言うのがふつうである。

 同様に、「中学生」は junior high school student あるいは junior high studentで、高校生は high school student である。

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posted by 赤井田拓弥 at 10:57| Comment(0) | 雑文

2018年07月29日

「やる」と「あげる」


 高島俊男氏の本に次のようなことが書いてある。

  「宿題を見てやる」と言えば自分の子であり、
  「宿題を見てあげる」と言えばよその子である。

 
 これに拠れば、「犬にえさをやる」と言えば自分の犬であり、「えさをあげる」と言えばよその犬になる。
 ただ、よその犬でも「えさをやる」が本来の使い方だろうが。

 ところが今では、自分の犬でも「えさをやる」と言う人は少なく、多くの人が「えさをあげる」と言うと思う。
 
 栗原小巻さんと、先日亡くなった加藤剛さん主演の『忍ぶ川』(昭和47年)という映画の中に次のようなシーンがある。
 
 小巻さんが、ある会社員と強引に交際をさせられ、そのことを加藤剛さんに告げるシーンである。

 小巻さんが「それで、その方が私の体をほしがり始めたんです」と言うと、加藤剛さんが「それで、やったのか」と問い詰める。
 
 この「やったのか」を「エッチしたのか」という意味にとって解説しているブログもある。結果は同じかも知れないが。

 今では「やる」を「与える」という意味にとらない人が多いのだろう。


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posted by 赤井田拓弥 at 12:50| Comment(0) | 雑文

2018年07月28日

無料ダウンロードキャンペーン。

今、ここで拙著の無料ダウンロードキャンペーン中。 さあ、どの本でしょうか。2冊あります。
posted by 赤井田拓弥 at 22:34| Comment(0) | 雑文

2018年07月27日

エレベーターに閉じ込められたこと


 昨日(2018年7月26日)に、東京都多摩市の建設現場で大きな火事があり、数人の死者と数十人のけが人が出た。

 ニュースで逃げ延びた作業員にインタビューしていた。その人が「ああ、もう自分はこのままここで死ぬんだろうなと思った」と答えていたが、よく分かる。

 実は私も、30年くらい前に「自分はこのままここで死ぬんだろう」と思った経験がある。

 ある古いビルで、エレベーターに1人で乗っていて閉じ込められたのだ。
 

 初めは、そのうちに動くだろうと思っていたが、ベルを押してもドアを叩いて呼びかけても、10分ほどは、何も応答は無し。

 そのうち、エレベーターの箱の中に煙が入って来はじめた。そして、外では救急車や消防車のサイレンの音が鳴り始めた。煙はどんどん濃くなっていった。

 私は、ビル全体が火事で、そのうち自分はエレベーターの中で蒸し焼きになって死ぬんだろうと覚悟した。遺書を書かなきゃとも思った。
 もし体が焼けるのだったら、遺書も焼けただろうけど。

 そうこうするうちに助け出された。
 実際には、エレベーターのワイヤーが外れ、そのまま回り続けたために、滑車か何かのオイルが焼けて煙を出していたのだった。
 
 それ以来ずっと閉所恐怖症だった。車を運転していて長いトンネルに入ると、途中で動悸が激しくなり、顔がほてってきた。

 しかし、10年くらい前から、エレベーターに1人で乗るのも、あまり苦にはならなくなった。

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posted by 赤井田拓弥 at 15:18| Comment(0) | 雑文

ゆで卵の時間


 テレビで半熟卵の作り方を見ていて、ふと思い出した。

 アメリカに行ってひと月ほど経ったころ、同じ大学に通う日本人4人で、サンディエゴに遊びに行くことになった。

 昼飯を食おうとファミリーレストランに入った。

 友人の一人がゆで卵を注文すると、ウェイトレスは How many minutes? ときいてきた。彼はとっさに、おそらく何も考えずに、Three minutes. と答えた。

 そして、出てきたゆで卵は、割ってみると、ほとんど生卵だった。

 ゆで卵は、実際には10数分はかかるようだ。

 当時、私たちはまだ二十歳ちょっとすぎの若造だったから、ゆで卵を作るのにどのくらいの時間がかかるかも知らなかったし、また、日本ではゆで卵を頼めば、出来合いのものが出てくるのがふつうなので、「何分ゆでますか」という質問が来るなど想像もしていなかったのである。

 そして、「アメリカでは何でも個人の希望を訊いてくるんだね」と、みんなで感心したのであった。

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posted by 赤井田拓弥 at 11:02| Comment(0) | 雑文