2017年03月28日

スズキ・メソードと石井式漢字教育法、そして英語教育の相違点と共通点。


 バイオリン教育(今ではピアノも)に「スズキ・メソード(鈴木式バイオリン教育法)というのがあります。

 この教え方の特徴は、最初は徹底的に聞かせるだけに徹することです。ある練習曲を何度も何度も、母親といっしょに聴かせます。保護者には「なぜ?」と思う人も多いようですが、バイオリンを持たせたりピアノに触らせたりはしません。

 次に、練習している先輩あるいは同年配の子たちの様子を見せます。このときもまだ、実際の練習はさせません。

 そうこうするうちに、子供のほうから「教えてほしい」と言ってくるようになり、その時期を見計らって実際に教え始めるという教育のやりかたです。

 次に漢字のほうですが、従来、と言うか今でも、漢字は画数が少ないのがやさしく、画数が増えればむずかしくなるという考え方で、小学校でも上級に進むにしたがって習う漢字の画数が増えていきます。

 石井式漢字教育法はこの発想を捨て、年長であれ年少であれ、画数の多少に関係なく教えました。

 ただ、石井式漢字教育法がほかの教え方と違ったのは、ふつうは漢字を読ませると同時に書くことも教えますが、石井式は漢字を読ませるだけに留め、書かせなかったことです。そして、読めるようになる漢字の数を圧倒的に多くしたのでした。

 この2つの教育に共通しているのは、スズキ・メソードがリスニングから学習を始め、すぐには楽器を弾くこと(英語で言えばスピーキング)に進まず、あるところまで徹底的にリスニングの習得を推し進めていることで、石井式漢字教育法は、リーディングから学習を始めていることです。

 英語教育も、これと共通する側面があると思います。「10年も勉強してきたのに日本人はスピーキングができない」と言われ続けてきたせいか、特に昨今は、リスニングすらできないうちからスピーキング学習を始めようとしています。

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 この学習法が失敗に終わるのか、画期的な成果をもたらすのかは、時間が教えてくれるでしょう。


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posted by 赤井田拓弥 at 11:29| Comment(0) | 生活英語