2019年07月05日

10年以上見続けてきた不思議な光景。

 
 私が利用する駅は、東京の西部八王子市の京王片倉(京王高尾線)という駅である。新宿方面から京王片倉駅に行くには、北野という駅を必ず通る。

 この駅で京王八王子に行く線と京王高尾線が分岐しているため、すべての電車は、この駅でしばらく停まる。

 この駅で、もう10年以上になるが、ある男を見かけている。週に3回は見かける。私が北野に7時頃に着く電車に乗っても、彼はいる。10時頃に着く電車に乗っても、彼はいる。

 彼が何をしているのかと言うと、電車の座席や網棚に残された(捨てられた)漫画本を集めているのである。もちろん、駅員ではない。スーツを着ている。

 ホームで待っているのだろう。着いた電車の先頭から最後尾まで足早に歩いて、漫画本が残っていないかチェックする。その電車のチェックが済むと、隣のホームに停まっている電車に乗り、今度は最後尾から先頭に向けて歩き出し、漫画本のチェックをする。

 こういった行為を、ほぼ毎日10年以上続けているのである。集めた漫画本は、おそらくブックオフに持って行って買ってもらっているのだろう。

 数年前までは、歩きながら小脇に数冊の漫画本を抱えていたようだったが、今ではそういった光景はまず見ない。人がネット(スマホやキンドル)で漫画を読み始め、紙媒体が激減したからだろう。


62017715_2199282946859067_7926173501214425088_o.jpg
posted by 赤井田拓弥 at 10:24| Comment(0) | 雑文