2017年02月20日

江戸期の正月に月は出ない。

 以前にもほかの作家の作品で、このことを書きました。今日は葉室麟氏の作品です。

 葉室氏の勘違いなのか、私の理解不足なのか分かりませんが、次の展開がちょっと気になりました。写真はクリックすると拡大します。拡大して読んでください。

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 まず、「年が明けた。 正月早々、....」 とあります。そして、「年賀の挨拶」 とありますから、7日も10日も経ってからではないでしょう。たぶん三が日のあいだだと思われます。

 旧暦では、正月(月の初め)は新月です。つまり、夜に月は見えません。

 作品のこの場面が正月3日だとしたら、三日月です。次の写真のように 「月を見上げた」のは、夜暗くなってからかなりが経った時刻と思われますから、夜半でしょうか。

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とすると、三日月は、すでに沈んでいるはずです。

葉室氏の作品は数多く読みましたが、彼は時代考証がすばらしく、こんなミスを犯すとは思えないのです。私の理解力のなさでしょうかね。
posted by 赤井田拓弥 at 19:53| Comment(0) | 雑文