2014年02月02日

リスニングは、予測と軌道修正のくり返し


 TOEIC Part 3「会話問題」は、A-B-A または A-B-A-B という2人による会話を聞いて、質問に答える形式である。TOEIC 受験者が年間数百万人にも上るかという現在、書店に行くと、TOEIC 対策の本が広いコーナーを占めている。

 こうした対策本で学習する場合、理解の方向が、そこに附されている日本語訳に決定づけられることになるだろう。たとえ、その訳が微妙に間違っていたとしてもである。


 もし次のような文で会話が始まったら、どういう場面や状況をイメージするだろうか。

 The management said some of the staff members might have to be laid off.

 この文を日本語にすると、次の2通りに訳すことができる。

1.「トップの連中が、何人か解雇せざるを得ないと申しておりまして」
2.「上の人たちが、何人か辞めてもらうことになるかもとおっしゃっているんだよ」


 会話を聞き始めた瞬間に「」のように理解したとすると、これは社外の人に向かって話している状況をイメージしたことになる。そして、話し手もレイオフの対象になりかねないという危惧が感じられる。

 逆に、「」のように理解したとすると、話し手は中間管理職、しかも部長級、だと考えられ、レイオフの対象外にいる立場とイメージできる。

 そして、もし次の発言が次のようだったら、完全に社外の人と話していることになる。

 So, have you started your job search?
 「それで、もう何か職探しを始められたのですか」

 すると、上で述べた「」をイメージした人は、予測が外れたわけで、瞬時に軌道修正をしなければならない。

 そして、次の発言が出たら、「1」をイメージした人は軌道修正を余儀なくされる。
 Oh, no! My wife and I have just bought a house.
  「そりゃないですね。私たちは家を買ったばかりなんですよ」

 リスニングだけでなく何かを読むときも、こうやって予測と軌道修正を瞬時に行えるかどうかが理解力に影響してくる。

 敬語がないと言われる英語の場合、特に、こうした軌道修正は頻繁に行う必要があると言える。



posted by 赤井田拓弥 at 11:56| Comment(0) | TOEIC の攻略法