2013年12月13日

カリフォルニアの青い空 砂漠での生活 ― 19


アルバイト諸々 ― 5
ドーナツ店でのアルバイト ― 2

 アメリカで、マクドナルドなどのファーストフード店を訪れて食事を注文すると、For here or to go? と聞かれる。

 これは、ひとつには、料理をトレーで出すか袋に入れて渡すかの判断材料になっているわけだが、もう1つ重要なことがあり、for here to go では税率が違うのである。

 for here と言って店内で食べると、いわゆる 「贅沢品」 となるので税率が高いが、to go と言って持って帰ると 「惣菜grocery)」 扱いなので、低い税率となる。

 したがって、私もレジを担当させられると、客に For here or to go? と聞き、レジ機で返答に応じた税率のボタンを押していた。

 客の中には、to go と言っておきながら、店内で袋を開けて食べ始める人がいる。税金を少なく払うというチョンボである。このようなときは、その客のところに行って、税金の不足分をもらわなければならないのである。このときは辛かった。

 税金の不足分を請求すると、素直に払う客もいたが、「じゃ、持って帰る」 と席を立って出て行く客が多かった。

 ドーナツといっしょにコーヒーを注文する人も多い。Do you need sugar for your coffee? と言って、砂糖が必要かどうかもたずねる。
 なかには、砂糖がたっぷりとグレーズされたドーナツ5つも6つも買っておいて、砂糖が必要かと聞くと、

 No, I’m dieting.

 と答える人もいた。


 このバイトで覚えた印象的なことがある。

 小さいパックの牛乳も売っていた。ある女性が牛乳パックを注文したので、冷蔵庫から1個取り出して渡したところ、Give me another one. と言った。

 私はそれまで、another では 「別の、別の種類の」 という意味しか理解していなかった。それで、We have only this kind. と言ったか、This is the only kind we have. のように言ったのか覚えていないが、とにかく 「牛乳はこの種類しかありません」 のように答えた。

 するとその女性は、Give me one more. と言い直してくれた。こういう人は頭がよい。

 去年、アメリカに行ったとき、電話に出た女性の can の発音が can’t にも聞こえたので、問い返したところ、その女性は You are able to. と言い換えてくれた。頭のよい人は、こういう言い換えができる。

 閑話休題 (それはさておき)。

 その朝のバイトが終わり、学校に行って、「今朝こんなことがあった」 と先生に話したところ、another に 「もう1つの」 という意味があると教えてくれた。

 こういう体験を通じて覚えた英語は忘れない。

 店主がときどき、day old のドーナツを箱に詰めてくれ、「赤井田くん、これを学校に持っていって、ほかの学生さんたちに食べさせてやって」 と渡してくれることがあった。

 学校に着いて箱を開けると、一瞬のうちになくなった。

posted by 赤井田拓弥 at 10:11| Comment(0) | カリフォルニアの青い空
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。