2012年04月05日

水仙のつぶやき

 台風のような春の嵐が過ぎ去って、八王子の昨日と今日はいい天気です。我が家の庭の水仙も咲き始めました。今朝(4月5日)の時点では、まだ4輪くらいしか咲いていませんが。

 水仙が咲くとふっと思い出すのが、ずいぶん古いものですが、アメリカのブラザーズ・フォーというグループが歌った『七つの水仙Seven Daffodils)』という歌です。タイトルをクリックすると、YouTube で聞けます。

I may not have a mansion. I haven’t any land.

 この mansion は、よく取り沙汰される単語で、日本語の「マンション」ではなく「」という意味ですね。そして、次のフレーズが I don’t have any land. ではなく、I haven’t any land. となっているのも興味深いですね。イギリス英語ではdon’t havehaven’t と表現することもあるようです(実は説明すると長くなりますが)。

 でも、この歌の2番の歌詞では I haven’t ではなく、I do not have a fortune. となっています。ここでの fortune は「運」ではなく「財産」という意味で使われています。

 30数年前にアメリカを一人旅していたとき、ミネソタ州あたりの小さな町で、何かを買おうと Do you have ...? と店の人にたずねると No, we haven’t. という答えが返ってきました。その町では、その人だけでなく、あと3軒くらいの店でも No, we haven’t. という答えでしたから、イギリスのどこか同じ地方の出身者たちが集まった町だったのかもしれませんね。

 それから、歌のタイトルの daffodil は水仙の中でも、特に「ラッパ水仙」を指すようです。「スイセン属」は narcissus というようですね。『英辞郎 on the WEB』に、次の文が出ていました。

  The daffodil is in the genus Narcissus.
  ラッパスイセンはスイセン属に含まれる。

 narcissus は、ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」に由来します。ナルキッソスは、ある日、森の中で水に映った美しい少年を見ます。もちろんそれはナルキッソス本人なのですが。ナルキッソスはひと目で、水に映った美少年を恋します。その後、彼は毎日、森の中の美少年(本人)に会いに行きます。
 そして、ある日、水面に映った美少年にくちづけしようとして水に落ち、死んでしまうのです。
 ナルキッソスが死んだあと、そこには水仙の花が咲き、水仙のことを narcissus と呼ぶようになったというわけだそうです。

 narcissus は「ナルシシズム、ナルシシスト」の語源でもあります。 narcist という単語もあるようですが、 narcissist のほうが一般的なようです。
posted by 赤井田拓弥 at 15:16| Comment(0) | 雑文
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