2018年07月29日

「やる」と「あげる」


 高島俊男氏の本に次のようなことが書いてある。

  「宿題を見てやる」と言えば自分の子であり、
  「宿題を見てあげる」と言えばよその子である。

 
 これに拠れば、「犬にえさをやる」と言えば自分の犬であり、「えさをあげる」と言えばよその犬になる。
 ただ、よその犬でも「えさをやる」が本来の使い方だろうが。

 ところが今では、自分の犬でも「えさをやる」と言う人は少なく、多くの人が「えさをあげる」と言うと思う。
 
 栗原小巻さんと、先日亡くなった加藤剛さん主演の『忍ぶ川』(昭和47年)という映画の中に次のようなシーンがある。
 
 小巻さんが、ある会社員と強引に交際をさせられ、そのことを加藤剛さんに告げるシーンである。

 小巻さんが「それで、その方が私の体をほしがり始めたんです」と言うと、加藤剛さんが「それで、やったのか」と問い詰める。
 
 この「やったのか」を「エッチしたのか」という意味にとって解説しているブログもある。結果は同じかも知れないが。

 今では「やる」を「与える」という意味にとらない人が多いのだろう。


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posted by 赤井田拓弥 at 12:50| Comment(0) | 雑文
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