2017年03月15日

TOEICの満点(990点)の英語力は、どんなレベル? ネイティブ並み? それとも?


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           写真はクリックすると拡大します。
早春の 雨に打たれて 梅の花


 昨日の記事にも書いたように、TOEIC の満点は990点です。最高点です。そして、日本でもっとも有名なテストの1つである TOEIC で満点ということは、「その英語力はネイティブ並みでは?」と思っている人も多いかもしれませんね。


TOEICが求める英語力

 英語のテストを作るとき、「そのテストではどのレベルの英語力を測定するか」ということは、当然、大きな課題ですね。
 TOEICでは、「国際的な業務を支障なく遂行できる英語学習の完成レベルが測定できれば、それ以上の英語力はOJT(on-the-job training)に任せる」という発想でした。

 そして、そのレベルは、下に示した FSI スケールではレベル2+ないしはレベル3で大丈夫だろうということでした。これに、TOEIC の評価ガイドラインの A〜E を当てはめて見ると、ずいぶん下のほうになってしまうんですね。

FSI_Scale.jpg

TOEIC_Scale.jpg


 FSIというのは、アメリカの国務省所属の国際研究機関である Foreign Service Institute のことです。この国際研究機関は、また、外交官養成所として、アメリカ人外交官の卵に世界中のいろいろな言語を集中研修で教えていることでも有名です。

 この評価基準である FSI スケール世界中で採用されています。

 つまり、TOEIC では、ことさら高度な英語能力を測定しようとはしていないというわけなのです。
 ですから、もしあなたがTOEICスコア600点から700点あたりを推移していて、990点の満点を持っている人が現れたとしても、そんなに恐れるにはあたらないということです。


 上のFSIスケールでは、0〜511段階のレベルの定義の簡素版が出ていますが、下の本では、詳しい定義を掲載しています。

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 この本に掲載されている FSI スケールの定義は、私がある機関誌の編集をしていたときに ETSTOEIC を開発しているところ)から支給され、TOEIC を考案された三枝幸夫教授と私とで日本語に翻訳したものです。
 ですから、この定義を掲載している書籍や書類は、この本以外にはないと思います。

 ぜひ買って読んでみてください。 990円ではなく、99円ですよ。
posted by 赤井田拓弥 at 09:41| Comment(0) | 英語で英文法
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