2020年08月03日

直訳では誤解されるかもしれない英語


 何年か前に、アメリカの出版社が出版する日本語教材の校正などの手伝いをしたことがある。日本語を学習する高校生や大学生向けの教材である。

 イラストや日本語の言い回しなどをチェックし、アドバイスなどをする仕事である。

 「車で帰りますから飲めません」という日本語があった。

 おそらく、I can't drink because I'm driving home. あるいは I can't drink because I have to drive home. を日本語に訳したのだろうと思う。
 
 そこで私は、「『車で帰る』は『車を運転して帰る』という意味よりも、『タクシーで帰る』という意味で使うことが多い。なので『車で来ていますので』としたほうがよいのではないか」とメールした。

 これは素直に認めて直してくれた。
 
 「素直に認めて」と書いたのには伏線がある。
 
 イラストをチェックしていて、日本の食事のイラストで、飯椀が右で汁椀が左になっていたので、「飯椀はふつう左で汁椀が右です」と進言したのだが、「このままでよい」という返事だった。
 
 もうひとつ、落語家のイラストで、襟が左前になっていたので、「これは死人に着せるやりかただ」と書いたら、これは素直にすぐに修正してきた。
 
 飯椀と汁椀の位置は、関西では「飯椀が右で汁椀が左」のところも多いらしいと、あとで知った。
 
DSC01425.jpg


posted by 赤井田拓弥 at 12:03| Comment(0) | 雑文