2017年04月06日

L>R 型は、損!


 TOEIC のスコアバランスをたずねると、「私はリスニングスコアのほうが高いんですよ」と言う人は、どこか自慢げです。

 でも、自慢できることなのでしょうか。

 日本語の場合で考えてみましょう。
 リスニング力に比べてリーディング力が弱いということは、人の話やテレビ、ラジオで言っていることは分かるけど、本や新聞を読んだりしてもよく理解できないということになりますね。

 読解力がないわけですから。

 これでは、云々を「でんでん」と読んだ大臣や、台本が読めずにルビを振ってもらったりするタレントと同じですね。

 L>R 型は「ネイティブ・スピーカー型」とも言います。つまり英米人に近いということで、実は望ましい形なのでしょうが、これは英語がうんとできる人の場合です。

 たとえば、リーディングスコアが400点を超えてからのネイティブ・スピーカー型であれば、その後の英語力の伸びも期待できます。

 ですが、それ以前でのネイティブ・スピーカー型はその後の英語力の伸びが鈍化します。


 下の表を見てください。表はクリックすると拡大します。

cepac.jpg


 これはセパックCEPAC=Communicative English Proficiency Assessment and Counselling System)というコンピューター・プログラムで算出したものです。

 セパックについては、拙著『TOEICレジスタードマーク L & R Testを使って、英語の4技能を効率的に伸ばす方法』に詳しく書いてあります。

 「研修時間」というのは、目標であるトータル600点に到達するのにかかると予測される時間です。
 
 四角で囲った2人のスコアは、いずれも450点です。しかし、600点を取るまでにかかる時間は、上の人が350時間なのに対して、下の人は500時間となっています。実に150時間もの差です。

 どうしてでしょうか。

 それは、上の人のリーディングスコアが高いからです。トータルスコアは同じですが、下の人のリーディングスコアが195点なのに対して、上の人は100点近く高い285点です。この差によって、150時間もの差が研修時間に現れるのです。

 お金を払ってこれだけの時間を使うとすると、大きな金額の差になります。

 大損です。

 つまり、「先にリーディング力を伸ばしましょう」ということです。


 拙著『TOEICレジスタードマーク L & R Testを使って、英語の4技能を効率的に伸ばす方法』はこちらからどうぞ。99円です。
posted by 赤井田拓弥 at 10:09| Comment(0) | 英語で英文法