2017年03月30日

ディクテーション学習に最適な VOA の Learning English


20140405baimo-1.jpg
これはバイモという花です。クリック拡大してください。

 VOA(Voice of America)は、大統領直轄の国営放送です。以前は日本でも短波で受信できましたが、今では、日本ではインターネット配信でのみ聞くことができます。

 アメリカ大統領直轄の国営ラジオ放送ですから、その英語の内容と質は、吟味を重ねて厳密に選定された最高のものです。また、アナウンサーたちも特別に話し方や発音などの訓練を受けたスペシャリストばかりです。


VOA の Learning English が聞き取り練習に最適の理由

 VOA には語彙レベルと話すスピードを抑えて話している Learning English という番組があります。この番組はディクテーション学習の素材としてとても向いています。
その理由を考えてみましょう。

 ディクテーションのススメという本では、この VOA Learning English を使ってディクテーション学習の進め方をていねいに指導していきます。

スピードと語彙問題を一挙に解決!

 Learning English による番組は、使用される単語のレベルを1,500語程度に制限し、スピードも1分間に100語程度に抑えてあります。

 ふつうのネイティブ・スピーカーたちがスピーキングに使う語彙レベルは5,000語レベルを超えますし、スピードも1分間に150語くらいだと言われていますから、Learning English の「1分間に100語」というスピードはずいぶんゆっくりと聞こえ、聞き取りやすいのです。


絶妙なポーズで理解しやすい

 Learning English は、ただ単にスピードがゆっくりしているだけではないのです。アメリカ政府が全世界に向けて放送している VOA ならではの工夫が成されているのです。

 それは Suprasegmental Recognition と言われる音声工学に基づいた録音方法です。

 これは、1つのフレーズ(意味を成す語句のかたまり)は、殊更にゆっくりと読んでいるのではなく、ふつうのスピードよりわずかに遅い程度です。

 そして、フレーズとフレーズの間のポーズの空きに絶妙の工夫が凝らされているためにゆっくりと聞こえ、理解しやすいのです。


一般のゆっくり英語教材との違い

 「ゆっくりであれば聞き取りやすいだろう」と、日本で市販されている教材のなかには、フレーズも単語もひとつひとつ区切ってゆっくり読んでいるものがときどき見受けられます。

 しかし、1語1語をゆっくりと読んだ上に意味のつながりを無視して区切ってしまうと、今度は聞こえてくる英文のスピードと理解の思考スピードの間にズレが生じ始め、音声そのもの(物理音)は聞き取れても意味が理解できないというおかしな現象が起きてしまうのです。

 このように絶妙のポーズを設けた VOA Learning English は、非英語圏の人たちが理解しやすいようにという意図でていねいに制作されたいたれりつくせりの番組です。

 もともと英語教育のために作られた番組ではありませんが、私たち英語の non-native speaker の英語学習のためには最適の教材となっているというわけです。

41mIBEghagL.jpg

 ここからお求めください。300円です。
posted by 赤井田拓弥 at 17:37| Comment(0) | 電子ブック

ディクテーション学習の進め方



893848_348687905251923_1602422696_o.jpg


 電子ブックで『ディクテーションのススメ』という本を出しました。

 ディクテーション学習がどれほど効果的な方法なのかを、これから少しずつ書いていきたいと思います。

 きょうは、その第二弾です。

 それでは、ディクテーションの学習法を具体的に考えていきましょう。


(1) スクリプトが入手できる英文を使う。

 ディクテーション学習では、書き取った英文が正しいのかどうかを確かめなければなりません。ですから、スクリプトは絶対に必要です。スクリプトが入手できる音声で学習しましょう。


(2) 「脱落」や「弱化」の少ないものを使う。

 ナチュラルスピードの英語で起きる音声変化の現象、つまり、脱落弱化が頻繁に起きる英語や映画のセリフなどは、初期のディクテーション学習には適していません。

 実は、脱落や弱化が生じている箇所は、物理的に音声自体がないのです。細かいところまで聞き取ろうと何度も同じ箇所を聴いても、実際の音声がないため、堂々巡りに陥ってしまいます。

 上級者は、物理的にはない音声を頭の中で補って英文を再構築できます。しかし、初期の学習者は、脱落している部分を聞き取ろうとするあまり、その1か所だけを集中して聞こうとし、失敗します。


(3) フレーズごとに区切って聞く。

 ディクテーションは、4〜5語くらいのフレーズを目途に区切りながら聞き、書き取っていきます。最初のうちは、文のように長い単位で聞いても記憶できませんし、再生装置をもどしたりするのが面倒です。

 そして、フレーズで区切るということは、単語単位のようにあまりに細かく区切らないということでもあります。あまり細かく切ると、音素だけを聞き取ろうとする姿勢になり、内容をつかむ学習から外れてしまいます。


(4) 必ず振り返り学習をする。

 ディクテーションに限ったことではありませんが、間違えた箇所を振り返って自己学習することが肝心です。自己学習は、辞書を引く、インターネットで検索する、友人や native speaker にたずねるなど、基本的には何をしても自由です。

 自分の学習ですから、好きなように学習しましょう。


(5) 身近な話題を選ぶ。
 
 英語学習で最も重要なことは持続することです。長く続けるためには、興味が持てて、しかも自分の勉強や仕事に役立つものがよいでしょう。

 この点、Voice of America の Learning English という番組は、ゆっくりしたスピードでニュースを読み上げてくれるので、これからディクテーション学習を始めるみなさんにおすすめです。


 Voice of America の Learning English については次回、詳しく紹介します。


 ディクテーションのススメは、こちらからどうぞ。

41mIBEghagL.jpg
posted by 赤井田拓弥 at 10:33| Comment(0) | 英語で英文法