2015年03月24日

浣腸

 今から39年前の1976年8月初め、私はアメリカのカリフォルニア州南部の砂漠の中にある小さな町で住み始めた。
 8月の初めだと、その地では日中の気温が45度くらいになる。

 私よりも10日遅れくらいで、そこに福岡出身の古賀くんという同い年の人がやってきた。そして、同じアパート(と言っても同じ部屋ではなく、同じ apartment complex だが)に住み始めた。

 急な住環境や食事の変化で便秘になる人は多い。古賀くんもご多分に漏れず、ひどい便秘に悩まされたらしい。

 苦しみに苦しんだあげく、古賀くんは、ついに浣腸のお世話にならざるを得ないと判断した。そして、辞書で I'm constipated. I need enema. という表現を覚え、まだ車も持っていなかったので、1マイルほど離れたドラッグストアに、I'm constipated. I need enema. と何度も繰り返しながら、便秘薬(浣腸器)を買いに行った。

 気温45度くらいのなか、彼は歩いて1マイルを往復し、トイレにこもって施術に臨んだ。その砂漠の町のアパートは、ふつうの部屋にはクーラーが付いていたが、トイレ(風呂といっしょ)にはクーラーは付いていなかった。

 彼は、そのクーラーのないトイレにこもり、便秘薬(浣腸)を施し、小一時間を過ごした。

 ものごとが解決したときには、3リットルくらいの汗が出たそうだ。便器のまわりが自分の汗で水びだしになっていたそうだ。

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posted by 赤井田拓弥 at 23:20| Comment(0) | カリフォルニアの青い空