2014年07月15日

『ノルウェイの森』

 村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだ。一度は読んだはずなのだが、まるっきり記憶が戻ってこなかった。正直な感想は、「ま、こんなもの」だった。村上ファンは怒るだろうが。

 赤い表紙の講談社文庫の上巻の9ページに次のような英文がある。

 Well, I feel same way, same thing, once in a while.

 same の前には、必ず the を付けなければならない。

 もうひとつ。下巻の63ページに次の台詞がある。

 「ねえワタナベ君、英語の仮定法現在と仮定法過去の違いをきちんと説明できる?

 仮定法現在仮定法過去はまったく違う発想の文法で、比較して考えることはほとんどない。よく比較されるのは、仮定法過去仮定法過去完了である。

 仮定法過去が「現在の」事実と反することを仮定し、仮定法過去完了が「過去の」事実に反することを仮定する文法なので、村上氏も仮定法現在という語を使ってしまったのではないかと察しられる。
 
posted by 赤井田拓弥 at 23:07| Comment(0) | 雑文